歯科用CTとは、歯科用のコンピュータ断層撮影(Computed Tomography)の略称です。口腔と顎を縦方向に複数枚撮影し、そのデータを断層状に組み合わせることによって、3Dモデルを作り出すことができます。
口腔環境を立体的に見られるメリットは、歯茎の下に隠れた組織を正確に把握できることです。歯周病が悪化すると歯周組織が破壊されていきますが、X線写真では平面でしか撮影できないため、症状の進行に気付けないことがあります。
例えば、歯茎が下がって見えなくてもその下の歯槽骨などが溶けてしまっているという場合には、立体でなければ判断がつきません。歯科用CTを活用することで症状の進行の見落としを防ぎ、大切な歯を守ることにつなげています。
当院では、歯周病治療にCO2(炭酸ガス)レーザーを用いています。CO2レーザーとは、炭酸ガスを媒体として光を発生させることで、歯や口腔内の治療を行うレーザー治療器の一種です。
具体的な効果は、炎症を軽減させる、熱による殺菌・消毒、痛みを軽減させる、歯肉の組織を活性化させる、止血効果などです。
つまり、炎症が起こっている歯周ポケットの中にCO2レーザーを照射することで、細菌やカビを減少させつつ、歯肉の血行を促進できます。
スケーリングのように先端が鋭い器具で歯周ポケットの中から歯垢や歯石を除去しようとすると、歯茎の状態によっては強い痛みが伴いますが、CO2レーザーを利用すれば、痛みを抑えた処置が可能となります。
※症状・症例によってレーザーを使用し、すべてが歯周病の回復になるとは限りません。
歯周病は原因である細菌やカビによる感染症であるため、治療は清潔な器具を使用することが大前提にあります。徹底した感染症防止のために、様々な除菌・滅菌システムを導入しています。治療に使った器具は患者さまごとに全て回収し、人の手ではなく自動洗浄機“洗浄・消毒機器速洗SOKUSEN”を用いることによって、ムラなく丁寧に洗浄しております。
その後、高圧・高温の水蒸気で滅菌を行うオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)にかけて、器具に付着した細菌やウイルスを死滅させます。
歯石を削る際に使うハンドピースも患者さまごとに交換して、洗浄・滅菌を施しております。ハンドピースを介した感染症の心配もございませんので、安心して治療を受けていただけます。
歯周病が重症化すると、患者さまによる歯磨きや、歯科衛生士によるケアでは思ったような効果が得られなくなってしまいます。歯周ポケットの奥深くに入り込んだ歯垢や歯石を徹底的に除去するには、歯茎を切り開く外科的な処置を伴うフラップ手術を行います。
また、症状が重篤化して歯を支える歯肉や歯槽骨が破壊されているケースでは、リグロスやエムドゲインといった歯周組織再生療法が治療の選択肢に入ります。
リグロスは保険適用が可能であり、エムドゲインは自費診療で扱われている薬剤です。
歯周病の原因となる歯石は、歯ブラシやデンタルフロスでは取り除くことができません。
歯科衛生士による専用の機器を用いた口腔ケアが必須です。歯周病治療では、歯石を徹底的に取り除くスケーリング、歯の表面を磨き上げて汚れの付着を防ぐPMTC、歯と歯の隙間などに入り込んだ汚れを微細なパウダーを吹き付けて除去するエアフロー、歯肉の炎症を抑え歯周組織の活性化を図るレーザー治療器などを活用して口腔環境を徹底的に整え、歯周病の再発を防止しています。歯周病治療において最も大切なことは、患者さま自身で行う毎日の歯磨きです。歯ブラシでの磨き方はもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシなど清掃補助ツールの使い方も指導しております。ぜひ、適切な口腔ケアの方法を習得してください。
にこにこ歯科は国道32号線沿いの立地にあり、5台分の駐車場もあることから、香川県全域からアクセスしやすい歯科医院です。
車で通院しやすい環境のため、会社帰りにお立ち寄りいただきやすいだけでなく、ご家族皆でお口の健康管理をするために来院するにも、便利だと思います。琴平電鉄・陶駅の出口からは徒歩10分と、電車でも通院できる環境です。
香川県高松市綾川町にあるにこにこ歯科院長の中條貴博です。この度は歯周病治療専門サイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
近年では歯周病によって歯を失う危険性が一般の方にも広く知られるようになり、「歯が痛くなくても治療が必要」であることを認知していただけるようになってまいりました。しかし、依然として歯周病が歯を失う理由第一位であることに、変わりはありません。
そこで私たちは、歯周病によって歯を失う方や、歯周病からくる全身疾患によって命を落とす方を一人でも少なくすることを目標に、自由診療の歯周病治療もご提供しております。
歯周病によって歯を失ってしまうと、食べ物がしっかりと噛めない、見た目が悪くなるといったデメリット以外にも、アルツハイマー型認知症の発症原因にもなるというリスクがあります。将来的にそういった問題に悩まされることがないように、ぜひ当院の歯周病治療を活用して、大切な歯を守っていただければ幸いです。
歯周病が悪化して歯周ポケットが深くなると、その奥に歯垢や歯石が溜まってしまいます。その汚れを手探りで取り除こうとしても、実際にはどうしても取り残しが生じてしまうことがあります。
歯科用顕微鏡であるマイクロスコープや、歯の根を立体データとして確認できる歯科用CTを用いて、視覚的根拠のある歯根部のクリーニングが行えるようにいたしました。さらに、位相差顕微鏡による口腔環境の検査により、どのタイプの歯周病菌が存在するのかを究明することも可能です。
歯周病の治療は、歯垢や歯石を除去して歯周病菌の数を減らしていくことが第一です。当院では、それに加えて、CO2(炭酸ガス)レーザー治療器を用いた歯周病治療を行っています。CO2レーザーとは、指向性を持った単一波長の光によって高熱を与えることにより、患部を蒸散させる装置です。
歯肉炎によって深くなっている歯周ポケットに光を当てることにより、熱によって細菌を殺菌し、炎症を緩和させ、歯肉の組織を活性化させるなど、様々な効果が期待できます。単に歯垢や歯石を除去するだけよりも、歯周組織の回復が早くなるのです。加えて、症状の重い歯周病治療においても歯周組織へのダメージが少なく、痛みもほぼ感じられないというメリットがあります。
※症状・症例によってレーザーを使用し、すべてが歯周病の回復になるとは限りません。
軽度の歯周病の場合は、患者さま自身が毎日しっかりと歯を磨き、磨き残し部分にできた歯石は歯科医院でのケアを受けることで、歯茎を元の健康な状態まで回復させることが可能です。
歯科医院でTBI(ブラッシング指導)と、スケーリングを受けるのが、具体的な治療方法となります。
中度の歯周病治療では、歯科衛生士によるスケーリングやルートプレーニングなどの歯石除去、歯の表面を磨き上げるPMTCが基本となります。歯周病菌を除菌していき、症状の緩和がみられなければ、フラップ手術などの外的科処置によって歯根に付着した汚れを徹底的に取り除く方法に移行します。
症状が重度になると、歯科医院によるケアでも改善が見込めません。フラップ手術や歯槽骨切除手術、GTR、リグロス、エムドゲインなどを用いた歯周組織再生療法により、抜歯までの期間を長引かせることを試みます。